杜のスタジアムは47都道府県の木材を活用

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2020/02/19

杜のスタジアムは47都道府県の木材を活用

2020東京五輪・パラリンピックのメイン舞台、国立競技場が3年の工期を経て完成しました。

設計は建築家の隈研吾さん。国産の木材を多用した「杜のスタジアム」は日本ならではの

「和」の意匠と自然の「風」がコンセプトです。観客の暑さ対策に大きな役割を果たすのが,

屋根の付け根の部分ある「風の大庇」。季節に応じて吹く風を想定し、方位によって縦格子の

間隔を調整。夏場は格子幅を狭くした部分に南側からの風を当てて観客席に取り込む構造に

なっています。風の一部はフィールドから上昇気流となり、場内の熱や湿気を逃すのが役割。

大庇の下には、日本の伝統建築に見られる「軒庇」が外周を取り囲み、コンコースなどに

自然の風を取り込みます。客席に空調がない代わりに自然の力を利用して会場を冷やす、

環境に配慮しパッシブデザインを活かした次世代型スタジアムです。

この軒庇の材料には、46都道府県のスギと、スギの自生しない沖縄県だけはリュウキュウマツが

使われ、色や木目もさまざま。スタジアムの北側には北海道や東北地方の木材を、

南側には九州や沖縄県の木材を、というよに、各地の木材が東京からの方角に合わせて配置されています。

北側と東側の入場ゲートには、東日本大震災で大きな被害を受けた福島、宮城、岩手県の木材、

南側ゲートには熊本地震で被災した熊本県の木材を活用。

選手のロッカーには国産材を使った強度の高い木材を使用。他の屋内設備にも国産の木材がさまざまな形で

活かされています。

障害者などに配慮したユニバーサルデザインも特徴の一つ。車いす席は五輪では約500席、

パラリンピックでは約750席。すり鉢状にせり上がる客席の裏の空間を活かしてエレベーターを

上層階まで通し、スタンドの中腹など、通常のスタジアムより高い位置にも車いす席を設けます。

約6万席の観客席は、白、黄緑、グレー、深緑、濃茶の5色のアースカラーで構成。

これは“森の木漏れ日“をイメージしたものです。日本の伝統文化を取り入れ、環境やユニバーサールデザインに

配慮した「杜のスタジアム」に世界の人々が集う東京五輪・パラリンピック。

開幕までのカウントダウンが始まりました。

「urac」通信vol.30より

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